私は和モダン建築が得意だと思っています。
にもかかわらず、自分の設計って和モダンなのか?和モダンの定義って何だろうと思う時があります。

和(和風)+モダン(現代的)=現代的和風スタイル?
インターネットで調べると、日本らしさと欧米のスタイルを併せ持つ、現代の住まいのかたち等の解説もあります。

言葉にするとちょっと違うような…。

私の場合、心地よさや温もり、和むような家を計画していると、結果、和モダンの家になっているような感じがします。日本人の感性、例えば障子に映る葉の影が美しいと思う事や、格子からこぼれる光や風が心地いいとか、木の肌触りに温もりを感じるといった感覚を住まいにブレンドしていくことが和モダンの定義に近いかもしれません。

設計で大切なのは和とモダンのバランスです。そのバランスは、建て主の方と話し合いながら決めていきます。8:2や5:5になる事もあります。和の部分がレトロになる場合もあります。実例の紹介に載せている住宅では「04・都会の民家」や「07・薪ストーブのゆらめく炎の前で星空と音楽を楽しむ大人の家」がそれに当たります。
そのバランスをきめ細やかにデザインすると、バランスのとれた和モダン住宅になります。

和モダン