限りある敷地を有効利用する手段のひとつが屋上です。
庭が広くて、外部からの視線も気にならない様な場所なら屋上をつくる必要はないのですが、そんな広い敷地は少数です。広い庭やバルコニーが造れなくても、屋根の部分を庭に変えると生活が広がる場合があります。洗濯物を干したりする生活の機能の他に、ちょぴり贅沢なこだわりや趣味の場を屋上にもとめると楽しい暮らしが見えるかもしれません。
しかし経験と技術のある人と計画をしないと、雨漏りが発生したり、面倒でだんだん行かなくなるような場所になる事もありますので注意が必要です。

ご参考までに、屋上を造った事例を2つご紹介します。
最初は実例10で紹介している「4階建てスキップフロア2世帯住宅」の屋上です。

rooftop01
マンションやオフィスに囲まれた20坪の敷地に建つ4階建ての2世帯住宅です。左の写真は書斎から半階上の屋上を見ています。建て主の住宅に対する夢は、露天風呂に入りたい!外でワインを飲みながら食事をしたい!でした。そんな外部空間を屋上に求め計画しました(写真右)。手すり壁を高くして周囲の視線を遮り、唯一ひらけている空を独り占めです。天気の良い日は空の下で外ごはんを楽しみ、子供と一緒に露天風呂に入っています。都市型住宅でもこんな自然の楽しみ方があり、自宅に居ながらちょっと贅沢な気分になります。これが大切!

次は実例03で紹介している「趣味満載のスキップフロア住宅」の屋上です。

rooftop02
景色を見ながら屋上でビールが飲みたいとの要望で実現した、ビールを楽しむ為に造った屋上です。いつでも屋上に行ける様にとリビングにインテリア化した階段があります(写真左)。この階段を上った三角窓の先が屋上です。天気の良い日は、おつまみとビールを持って直行!こんなちょっぴり贅沢な空間が暮らしを楽しくしてくれます。これが大切!

今回は屋上について書きましたが、屋上に限らず、ちょっと贅沢な気分になれる空間を小さくても良いのでつくると、暮らしが広がり楽しくなります。
家づくりのご参考まで。