静岡県の富士山麓の美しい森に隣接した住宅が完成しました。ご家族4人が暮らす家であり、陶芸家のご主人とDesign・Drawerをしている奥様の創作活動の場でもあります。
ご家族は隣接する美しい森をとても愛し、この森を取り込んだ家を造りたいとの要望でした。
ご夫婦ともこの森を意識した、黒い火山礫スコリアと、そこに降り積もる雪などからインスピレーションを受ける作品を造っています。建物もその黒と白を基調にしています。
計画では常に森を意識し、森との距離や見え方を幾通りも検討し決定しました。1階の床はムラのある黒とし、森につながる黒いスコリアと一体になる様にしています。
建物は当初よりご希望の2階建てですが、森に寄り添うようにするため高さをできるだけ低く抑えました。2階は、生活に支障がない程度のロフトの様な高さで計画し、ひっそり森に佇んでいます。